【お手入れ】金銀仕上げ製品の取り扱い方法
祖父母が若い頃から住んでいて、母やその兄弟姉妹が巣立ち、今は叔母が住んでいる古いおうち。
そちらの物置の片隅にいた、一輪挿し。遊びに行った時に、いらないから持って帰って、と押し付けられたモノ。
箱は、紙製で古いものらしく、表面には、たくさんのシミ。そして、花瓶も一度も使われないまま、古くなったビニールに包まれたままでセロハンテープどめされてて、くすんでいて。デザインも、昭和な感じで、わたしも使わないだろうなと思いつつも、開封してみると
菊の御紋がついているではないですか。菊の御紋といえば、ですね。祖父は戦争に長く行っていたと聞き、祖母はお役所勤めをしていたので、そういった関係のいただきもの?と、これは粗末にしちゃいけないものかもしれない・・・と箱に入っていた紙を見てみました。そうすると、菊の御紋のことには触れられていませんでしたが、この花瓶は金銀仕上げとの説明が。大事に扱わないと、と金銀仕上げについて調べてみることにしました。
金銀仕上げとは?
金、銀、18金、プラチナ、黄銅などを表面にコーティングしたものです。金や銀などは、時価なので、購入する時期によって、同じものでも値段が変わってきます。
金銀仕上げ製品の取り扱いについて
汚れた場合は、湿った布で汚れを拭き、その後更に乾いた布で拭く。
収納する際には、汚れを落として収納する。
金銀仕上げの製品にしてはいけないこと
熱湯につけたり、水洗いは行わない。
磨き粉やクレンザー、たわしなどは使わない。
強い火の側に置かない。
実際に、金銀仕上げの花瓶を磨いてみた
実際に、金銀仕上げであるという、この花瓶を磨いてみました。
花瓶の外側は、周りのものが鏡のように映り込むほどきれいです。
でも、花瓶の内側を見てみると、
白っぽいものや茶色のものが付着しています。使用していて付いた汚れなのか、それとも経年による汚れなのかはよくわかりません。
では、さっそく布を用意してみます。今回は、着古したTシャツを使ってみます。
ユニクロのマリメッコTシャツです。洗濯の仕方が悪く、くすんでしまいました。着古したTシャツの一部分を濡らして、ふきふき。その後、乾いた部分で磨いてみました。ついつい、マイクロファイバークロスなんかを使ってしまいそうですが、傷が入る可能性大なので、柔らかいTシャツを選びました。
思った以上に、きれいになりました。
せっかくなので、一輪挿しとして活用しようと思います。菊の御紋の部分は仰々しいので、裏側にして使ってみます。
(おまけ)金銀製品の見分け方
製品の裏を見て、silverと書かれた後に、E.Pと続けて刻印されたものは、銀メッキ商品です。また、銀仕上げと書かれたものも、銀メッキの可能性がありますが、プロの目ではないと鑑定は難しいようです。
ちなみに、こちらの花瓶の底には刻印は何もなかったです。商品としての価値はあまりないものかもですね。